表札の大きさは、実は日本の東西で違います。

表札デコレーション

実際に並べて大きさを比べるといった機会がないためか、現在ではあまり知られていることは少ないようです。
関西での表札はやや大振りな傾向にあり、それに比べると関東の表札は控えめでシンプルなものが多いようですね。

大きさに違いがあるのは、表札が掲げられるようになった江戸時代に起因するといわれています。
江戸時代の大阪と江戸での文化や経済活動に違いがあるといったことが、背景にあると考えられます。

関西のほうでは、経済の流れ、物流の拠点であった大阪に全国の大名と呼ばれる者たちが蔵屋敷を持っていました。
軒を連ねる屋敷同士が競い合うように、屋敷の規模を拡大するとともに表札もより大きくなっていったといわれています。関西の庶民の間でもこれにならって、大きな表札になりました。
関東の表札は、武家屋敷で姓だけを掲げるシンプルなものでサイズも小さく控えめで商家にいたっては看板のみでした。
商家によっては別荘をもっており、そこでも小振な表札が控えめに掲げられていたようです。
江戸の人柄から、このような控えめで小振りなものが粋であるとされ好まれていたそうで、次第に庶民の間でも表札が小さくなっていったといわれています。

現在の表札では様々な素材が使われるようになり、材料による違いもありますがそれそれでの規格化が考えられています。
そこでも大きさの違いには東西での伝統が残されているようですね。
たとえば石の素材の表札では、関東のものは関西のものに比べてやや幅が狭く、関東の200x83規格であるのに対して、関西のものは180x90規格となっています。

このようなことから、日本でも関西、関東で違いがあり表札ひとつにとっても様式が異なるようですね。
今となっては、デザイン性に決まりは無いかと思っていましたが、やはり昔からある表札には伝統やルーツが存在しているようです。